最近ではいろいろな新しい器具も開発され、麻酔の痛みを驚くほど軽減できるのです。
ただ、麻酔の効き方には個人差があり、いくら麻酔をしても効きにくい人や、虫歯が大きすぎて歯の神経に過度の炎症が進んでしまったり、飲酒後のように血中にアルコールがある場合など、麻酔の効きにくい場合もあります。 顎関節症とは、顎関節やその周囲の筋肉に異常が認められた場合の総称で、「顎関節症」と単純に呼ぶことを嫌がる歯科医もいます。
顎関節症は、顎の付け根(耳の手前あたり)の痛み、口を大きく開けたりしたときのカクッいう音、口が十分に開けられないといった徴候が現れたときにつけられる総括的な診断名です。 「日本顎関節学会」は、顎関節症の病態を5つの型に分類しています。
T型は、関節自体には問題がないのですが、筋肉の異常が原因で、筋肉が痛かったり、口が開かなかったりします。 U型は、耳の手前の下顎の先端(下顎頭)のじん帯に原因があって、痛みがあったり、口が開けにくい状態です。
V型は、H型の下顎骨と、上顎骨の間のクッションの役割をする関節円板に問題があると考えられる場合です。 W型は、H型の下顎頭自体が変形している場合の状態です。

X型は、T〜W型のどれにも該当せず精神的な面に問題があったりする人の場合のことです。 もちろん、これらは単独で生じるだけでなく、いくつかのタイプが混じり合って生じることがほとんどです。
ものを食べるときには、上顎骨に筋肉でぶらさがっている下の顎を動かすことによってものを噛み砕きます。 顎の関節は、人間の体の中で大変特別な関節です。
お祭りの“ししまい”のように、上下にだけしか動かなければ、他と同じ普通の関節なのですが、下顎だけが、唯一“滑る”運動もあわせてできるのです。 その他の関節は、回転運動しかできません。
食事をしたり、話をしたりするためには、顎は複雑な運動をしなければなりません。 鳥や魚のように、口をパクパクするだけでは生きていけないのです。
普段、口をリラックスさせている場合と、力を入れてものを噛んでいる場合では、顎の関節内での位置が違うのです。 このように顎が自由に動くので、顎が正常に機能する位置が決まるように歯を並べたり、正しい噛み合わせをつくることは、とても難しいことなのです。


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